新居浜在住の写真好きがお届けする、すこーしマニアックな四国の観光写真

2017秋 京都大阪2泊5日の旅

2017秋 京都大阪2泊5日の旅


1日目

 夜7時に仕事を終え家に戻る。例によって何も準備はしていない。カメラと着替えをショルダーバッグに詰め出発。途中夕食を取ろうと思っていたラーメン屋と食堂はどちらも祭りのため臨時休業。行きつけの武丈の湯に立ち寄り手早く入浴をすませた後、東予港へ。オレンジフェリーに乗船。おかず2品にビールとごはんで夕食。なんとかの白子ってものをいただいたがもうひとつ。2等寝台のベッドにもぐりこみセットプラン(京都祇園&大阪満喫プラン)の内容を確認。京都からの帰りの電車は日帰りの場合しか使えず、使えねえチケットだなあとは思ったが東予大阪の往復乗船代に朝食バイキング1回、大阪地下鉄及び京阪の1日チケット(鞍馬貴船1day)がついて12800円なので文句は言えない。


2日目

 南港から大阪市内へと向かう。荷物をたくさん抱えたおばさんに梅田への行き方を聞かれたのでコスモスクエアと本町で乗り換えるよう説明する。コスモスクエアに到着、中央線に乗り換えるため電車を出たところで、反対ホームに停まった折り返しの電車に乗り込んだおばさんの姿が。声をかけようとしたがすぐに扉がしまり出発進行。残念!!

 昼前までに本町で用事を済ませた後、3日前に壊してしまったレンズの修理依頼のため西梅田のニコンサロンへ。ストラップをひっかけほんの40cmほどの高さの椅子から落としただけなのにもうズームが回らない。振るとカラカラ音もする。修理代金が高額になる場合廃棄する旨の誓約書にサイン。後日連絡をもらえるとのこと。写真展をざっと見たあと淀屋橋駅へ。駅そばのレストランでビールとカツカレー。

 京阪特急の2階席に乗り込み京都へ。祇園四条で下車。にぎやかな四条通を歩いて5分、アパホテル祇園にチェックイン。花見小路や八坂神社がすぐ目の前という感動的な好立地。付近を散策すべく雨の中花見小路を建仁寺へ。着物を着たアジアの女の子が多いのにびっくり。折り返して巽橋方面へ。白川沿いの町並みなどこれぞ京都って感じの風景を満喫。ホテルで一服した後歩いて鴨川を渡り、河原町の駅から阪急に乗る。

 洛西口駅で高校の先輩と待ち合わせ。タクシーで桂川そばの天ぷらやさんへ。幹線道路からは少し入り込んだ隠れ家的なお店。通された和室には角型のカウンターがあって足元は掘りごたつ式になっている。きれいに盛り付けられた先付けやお造り、サラダなどをいただいた後、目の前で一品づつ天ぷらを揚げてもらう。モロコや金時にんじんなど地元の食材もふんだんで、ビール2杯と日本酒の小瓶を何本か空けた時にはもう大満足。雰囲気抜群コスパも良好でさすがミシュランビブグルマンって感じのお店だった。


3日目

 バイキングの朝食を楽しんだ後ホテルを出発。昨日の雨がまだ残っている。八坂神社から円山公園を抜けてねねの道。つきあたりの緑に囲まれた家は竹内栖鳳の旧居とのこと。さすが大御所、すごい場所すごいお屋敷でびっくり。一年、二年、三年と坂を登って清水寺へ。北海道や東北からの修学旅行の団体。舞台は工事中、雨も強くなってきたので早々に退散。意外と近そうだったのでそのまま歩いて国立博物館へ。

 さて今回の京都旅メインの国宝展。京博では41年ぶり、総数210点(期間ごとに展示替えがあるので実際見られたのは100点ほど)の国宝が大集合。開館の10分くらい前に到着したがすでに500人の大行列。列が進み展示室に入るころにはまた後ろに500人くらいの列ができているというそんな感じの展覧会。まず3階に上がり順に下に降りてくるのが流れのようだったが、比較的すいて見えた1階から見ていくことにした。入ってすぐの天井の高い大きな部屋には大小さまざまな仏像が。奥の部屋にはスーパースターの窯変天目。左にまわると絵巻物や工芸品がたくさん。2階は絵画で3階は書と考古。火焔型土器や3体の土偶などすごいインパクト。

■特に印象に残った作品を3点を紹介。
①雲中供養菩薩像 北8号・北9号・北15号
 20年くらい前に平等院で出会ったことがあるはずだがほとんど記憶にない。今回は近い位置でじっくり見られたこと、この3体のセレクトが素晴らしかったことだと思うが非常に良かった。軽やかな感じ、やさしい感じが秀逸で行ったり来たり何度も見学、ずっと見ていたいような感覚にとらわれた。
②釈迦如来像(赤釈迦)
 神護寺所蔵の赤い衣をまとった異形の仏さま。構図は非常にオーソドックス。画集だけだと赤い衣があざとく感じられてスルーだったと思うが、実物を見てその上品さ、柔らかくやさしい感じにやられた。すぐ左には楽しみにしていた仏画国宝指定第1号の普賢菩薩像があったが赤釈迦のほうが印象に残ったのが意外だった。
③秋冬山水図
 みんなが知ってる雪舟の超有名な作品。様々なメディアで繰り返し見てきた作品だけに初めて出会った感動が大きかった。慧可断碑図や天橋立図に比べて非常に小さい作品だったことにびっくり。勢いで書かれた暴力的な作品っていうイメージが刷り込まれていたが、しっかりした黒で丁寧に描かれているような印象も受けた。雪舟の国宝指定の6点が集合した部屋は今回の国宝展の中でもハイライト的な存在だったと思う。

 国宝クラスの美術品なら1~2点用意できただけで十分展覧会が開催できるというのに、見渡す限りのすべての展示が国宝っていう本当に頭がくらくらする感じの展覧会。国宝ってことで過剰に反応しすぎたのかもしれないが興奮がとまらない。ずっと見ていたいという感情とあまりにも情報量が多く脳のメモリーが飽和状態でこの場を離れて休みたいという感情がせめぎあう不思議な感覚。ほんの数時間の滞在だったがぐったり疲れたのをおぼえている。

 バスでホテルに戻り荷物を置くとすぐ祇園花月へ。開演ぎりぎりで入場。なんば花月に続き2回目のスーパーマラドーナ。面白い。坂田師匠も大人気。酒井藍さんの新喜劇座長就任の口上などもあって盛りだくさん。約2時間楽しんだ。

 バスを乗り継いで楽美術館へ。少し迷いながら閉館30分前に到着。北隣はテレビで何度か見たおちゃわん屋の暖簾のかかった楽家の住宅で、美術館のある所はかつての土置き場らしい。1階に一部屋、2階に二部屋のこぢんまりした美術館で初代から次期16代までの作品などが展示されている。苔庭の中心で存在感を放つ、実をつけた大きな石榴の木が印象的だった。

 祇園に戻り何必館。藤原新也さんの展覧会の時行こうとしたが都合がつかず今回が初めて。企画展は陶芸家の近藤高弘さん。白磁の大壺がずらりと並んでいた。李朝の白磁など時を重ねてうっすらと色がついていたり全体に細かい貫入が入っていたりするものは好きで見たりもするが、新しい出来立ての白磁の面白さってなんなんだろう。みるべきは白さなのか形なのか。凝視している人もいたが、眼を持ち合わせていない自分はぼんやり眺めながらただ通りすぎるだけ。地下は魯山人の常設。つい最近のNHKの日曜美術館で樹木希林さんがちょうどこの場所で魯山人について語っているのをみた。魯山人への共感を語らせようとする司会者をうまくはぐらかす希林さんが面白かった。

 ホテルに戻って休憩。ブックオフで108円で買った京都ガイドをみるとギオンコーナーというところで毎日伝統芸能紹介のイベントが行われているらしい。19時からの部になんとか間に合いそうだったので急いで出かける。開演直前に到着、立ち見でよければということで入場。入ってびっくりしたのは外国人が多いっていうか観客のほぼ全員が外国人だったこと。座席の感じなどもあって外国で飛行機に乗っているような錯覚を覚えた。茶道・華道・雅楽・狂言・文楽などを簡単に紹介。言葉がわからなくても楽しめる構成になっている。狂言や文楽などは初めてだったので楽しめた。

 ホテルに戻る途中居酒屋を探すが見つからず。受付の女性に聞くと鴨川を渡ったあたりに飲食店がたくさんあるとのこと。歩いて四条河原町方面へ。途中、先斗町という地名の飲み屋街を発見。ここが有名なぽんと町かってことで突入。地酒の看板が出ていた店に入る。単品で頼むと高くなりそうだったのでコースを注文したが結果的に大失敗。歯ごたえがありすぎる鴨や要領の悪い接客など小さなイライラが重なり始めたので地酒飲み比べセットを空けたところで早々に退散。帰路鴨川を渡る際、橋の下から夜空ノムコウの弾き語りがきこえた。

 まだ時間が早かったので銭湯に出かけることにした。ホテルから5分の新シ湯。所狭しと絵画や色紙が飾られギャラリーのようというネットの言葉につられて行ったわけだがそんなものは全く見当たらず。かなり狭めの浴槽や異常にきつい電気風呂、止まったままのサウナの12分計などなど問題点を箇条書きしたくなるような突っ込みどころ満載の銭湯だった。


4日目

 朝食バイキングをすませ部屋に荷物を置いたままバスで銀閣寺へ。修学旅行の小学生の列にまぎれながら順路通りに参拝。門と料金所の間の刈込の参道(後で知ったが銀閣寺垣という形式の垣で見どころだったとのこと)や手入れの行き届いた苔の庭園がすばらしい。山の斜面を利用するなど小ぢんまりとした中にも変化のある景観が面白い。

 哲学の道を通って南禅寺方面へ。緑に囲まれた疎水沿いの雰囲気ある散歩道を約30分、突き当りまで歩くと南禅寺はすぐそば。巨大な三門を見上げた後はレンガ造りの水路閣を見学。けっこう水量のある現役の疎水。琵琶湖から来てるってけっこうすごいこと。三門付近でタクシーをひろい国立近代美術館へ。

 京都国立近代美術館。企画展は開催されておらず、常設展のみ。昨日の京博の国宝展は1日の入場者数が1万人を超えるようなモンスター級の展覧会だったが、ここは見渡す限り観客は数人でむしろ学芸員のほうが多い感じ。興味のない展示が多かったが、秦テルヲという画家のコーナーが楽しかった。工場や遊郭、仏さまとテーマは次々と変わっていったようだがデザイン的で現代的な感じがするような作風は一貫しており明治大正期から昭和の初期にこのような画家がいたことが興味深い。

 バスでホテルに戻りチェックアウト。四条河原町の高島屋でお土産の発送手続きをすませ錦市場へ。比較的幅の狭い通り沿いには野菜や果物、海産物に漬物などさまざまなお店がぎっしり。平日だったが国内外の観光客などでごった返している。昼がまだだったので通り沿いの居酒屋に入る。注文を取りに来た女の子に地図を見せながら現在地を確認すると、“やなぎのばんば”という二度聞きしたくなるような地名を教えてもらった。「牛すじ煮込み」、「京うす揚げの九条ねぎのせ」と「ソース焼きそば」をいただきながらビールを2杯。活気のある店で約30分楽しく飲ませていただいた。

 阪急で大阪方面へ。大山崎で下車。大きな踏切を渡り山を約15分登ると大山崎山荘美術館に到着。秀吉が光秀を追い詰めた山崎の地の高台にあってこれぞお金持ちの別荘って感じの洋館だ。小西真奈美さんが日曜美術館の撮影で来館されたこと、モネの睡蓮があることなど事前に知っておりぜひ訪問したい美術館だった。企画展は有元利夫展。奥の建物に展示されていた「花降る日」やその周辺の何点かの作品などは特にすばらしく感じた。隣接する土地に建てられたコンクリート打ちっ放しの建築は安藤忠雄さんの作品。足音がこだまするコンクリートの階段を下りたところにある地下の円形の部屋にはモネの睡蓮など数点の作品が展示されていた。

 いろいろと盛りだくさんだった美術館を出て駅へ戻る途中「聴竹居」を探す。近くにあることは間違いないはずだが観光の案内板など何度見てもが全く記載がない。後から調べたところすぐそばを歩いていたようだが見学には事前の申し込みが必要とのことだった。

 大阪へ戻り中之島の東洋陶磁美術館へ。企画展は中国陶磁でカラフルな焼き物がずらりと並んでいたが閉館時間が迫っていたこともあり完全スルー。今日の目的はただ一つ、油滴天目をじっくり鑑賞すること。10日後には京都国立博物館の国宝展へ移動、龍光院の曜変天目と入れ替わって何重もの人垣に囲まれるであろうこのスーパースターを今日はひとりじめ。ときおり人が通り過ぎるが基本独占状態で約15分。このお得感といったら…。にこにこが止まらない。

 千日前で軽く飲みながら回転ずし。ジュンク堂なんば店で立ち読みした後南港へ。


5日目

 東予港着。雨の中を自宅へと向かう。四国はこの5日間ずっと雨だったとのこと。食べて飲んで美術三昧だった楽しい時間はこれでおしまい。9時からは仕事復帰だ。



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